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歯周病は全身の健康に影響する

糖尿病を患っている方が重症の歯周病になっていて、歯周病の治療をすると糖尿病も良くなるってご存じですか?

歯周病と糖尿病は昔から密接な関係をもっていました。現在では糖尿病だでなく多くの病気が歯周病と関係することがわかっています。

図のように、歯周病は糖尿病、脳血管疾患(脳こうそくなど)、心臓血管疾患(心筋梗塞など)の他、ガンや認知症にも影響します。歯周病になると脳こうそくを起こしやすい、ガンになりやすい、認知症になりやすい、ということです。

矢印が2本ある糖尿病や肥満は、さらに密接な関係があります。前述のように歯周病の治療をした糖尿病患者さんのHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー:血糖コントロールの目安となる検査数値)が良くなる、という研究結果が続出しました。特に重症の歯周病がその傾向が強いようです。

私は1995年にニューヨーク州立大学バッファロー校(University at Buffalo:UB)に留学しました。当時のUBは米国の歯周病学研究の権威であったロバート・ジェンコ教授が率いていました。ジェンコ先生はそのころ、歯周病と糖尿病の関係を調べるため、ピマ・インディアンの方の歯周病治療の結果を観察していました。ピマ・インディアンはアリゾナ州に住んでいる糖尿病になる確率がやたらに高いことで有名な部族です。

ジェンコ先生が「 ピマ・インディアン の歯周病を治療したら糖尿病に良い影響があった。これで歯周病研究の流れは変わる!」とラボのセミナーで力説していたことがありました。疑い深い私は当時「そんなわけないやろ」と考えていましたが。

Robert J. Genco

日本に返ってきてジェンコ先生の予言は見事に当たりました。

歯周病の治療や予防は、単に歯を残して生涯噛めるようになることだけではありません。様々な病気の予防にも役立って健康寿命をの延ばすという別の理由もあるのです。