2021年05月09日
歯科医師による新型コロナワクチン接種
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202105/0014306236.shtml

新型コロナ感染症は依然猛威をふるっています。

インチョーも役員を務める神戸市歯科医師会では、神戸市の要請を受けて、高齢者向けのワクチン大規模接種会場でのワクチン接種に協力することに決まりました。歯科医師がワクチン接種を行うシステムは、全国初の試みです。

本日、5月9日(日)には、その説明会があり、インチョーも出席してきました。

神戸市の健康局長が「震災は家屋が倒壊し、高速道路が倒れ、目に見える脅威があったが、今回のコロナ感染症の脅威は目に見えないが、確実に医療体制が蝕まれている・・・」とおっしゃっていました。マスコミの報道以上に、神戸市のコロナ感染症に対する医療体制はひっ迫しています。

今回の神戸市独自のワクチン接種大規模会場の設置も、歯科医師を動員して少しでも早く高齢者の皆さんにワクチンを接種してもらおうという考えです。

ワクチン接種は肩付近に筋肉内注射を行いますので、接種に先立ち研修会の開催スケジュールも決まりました。いかに効率よく、安全にワクチン接種を行うか、細かいシュミレーションも予定されています。会場には一日10名程度の歯科医師会会員の歯科医師が出務していく予定です。とりあえず接種には100名以上の会員が参加していただける予定ですが、出務の予定を決めるだけでも大変な作業です。

ちなみに、本日の説明会、50名ほどが集まって行いましたが、医療従事者でありながら、新型コロナワクチンを接種し終わっている方はほぼゼロの状態でした。国として出遅れたワクチン接種、自治体のの工夫で早めることにはインチョー大賛成です。

 
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2021年01月04日
PCR
インチョー、大学院の研究テーマは歯周病細菌の遺伝子解析というものでした。

歯周病と遺伝子???
なんの関係があるのやら、大学院に入りたての若造には理解できなかったのですが、何はともあれ基礎医学の生化学教室に出向?して実験をやりました。

さて、只今新型コロナで有名になっている、PCR検査。
インチョーがまさに大学院の頃、日本に紹介された方法です。

遺伝子と試薬を混ぜ合わせて専用の機械にかけるだけで、ターゲットの遺伝子が2倍、4倍、8倍、16倍、32倍・・・とどんどこ増えていきます。
この反応を25回とか30回繰り返すので、ほんの少量の、例えばウイルスが数匹(匹とは言いませんが)いるだけっでもばっちり増えて検出される、という夢の方法です。

インチョーも最初にPCRをやった時にはその感度と簡単さにびっくり仰天したことを覚えています。

インチョーの研究は、とある歯周病菌の遺伝子の小さな断片をとってきてその配列を読んだ、というものでした。一応海外のまあまあの学術雑誌に論文掲載されました。
しかし、その10年後には数種類の歯周病菌の遺伝子はぜーんぶ解読されて、ネットで誰でも見れるようになりました。

科学の発展ってそういうものです。

ちなみに歯周病でPCRといえば、プラークコントロールレコード(Plaque Contorol Record)。
歯科衛生士さんが歯みがきができているかどうか、赤い染め出し液で歯を染めて「今日はプラークが〇〇%ついてますね」というヤツです。

歯周病治療はブラッシングが基本中の基本。PCRはここでも大切です。








 
2021年01月03日
新年明けましておめでとうございます。
昨年は新型コロナウイルス感染症という降ってわいた天災により大変な一年でした。まだまだ終息には程遠い状況で、このお正月もいつもと違う雰囲気に包まれています。

昨年の緊急事態宣言下では「歯科治療でコロナが感染するのでは?」とのマスコミ報道が相次ぎ、我々も怯えながら診療を続けてきました。
某NewYork Timesの「コロナ感染症に最もリスクのある職業は歯科衛生士」との記事を発端としてスタッフの間にも大きな動揺が走りました。この記事は実際には、まったくエビデンスのない「インフォデミック(社会を混乱させる情報の氾濫)」のひとつでした。
しかしながら、欧米諸国では緊急治療以外の歯科治療は中止・延期されていたこともあり、歯科医療機関にとっては手探りの状態が続きました。

幸いなことに現在まで歯科医院でコロナ感染が起こったという事例は報告されていません。
未知のウイルス感染症に対しては科学的に証明されたものではありませんが、経験則からいうと歯科治療は考えていたほど危険なものではなさそうです。

もちろんこれをもってコロナ前の歯科医院に戻す気はありません。
今の世の中マスクしてないと人前にも出れないのと同じです。
感染防御にはいっそう気をつけながら、今年も診療してまいります。

ともかく自信を持って歯科医院は安全ですよ!と宣言できる日が早くくればいいですね。

もひとつ、みんなで席を囲んでビールで乾杯できる日も!


 
2020年10月01日
教育は大変だ!!!
インチョー、昨年から歯科衛生士専門学校で講師をやっています。科目は歯周病学です。
ひょんなことから前任の先生に交代を依頼され、大学在籍時代の先輩後輩の関係から断りきれませんでした。

昨年は休診日の水曜日に学校に出向き、計10回の講義と試験作製や採点を必死の思いでやりとげました。
教科書を買い求め、一から勉強してオリジナルのスライドを作り、なんとか講義をやり切りました。

2年目の今年。ご存じのようにコロナ禍で専門学校も4月からしばらく休校を余儀なくされました。「今年はWEB授業で」と学校からは依頼されましたが、通常授業も昨年の経験しかないインチョーがおいそれと新しい形式を行うのは無謀です。無理を言って講義開始を延期していただきました。

6月から夏休みをはさんで、10回あまりの講義がやっと終わりました。
最後の講義は80人の学生さんのソーシャルディスタンスをとって大きなホールで。

講義は2年目でずいぶんと要領が判ってきました。
10月は試験とその採点。

こっちは、自分の学生時代を思い出して憂鬱になります。大変です。


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2020年05月17日
新型コロナ考2 定期健診を受けておられる方へ
本日(5月17日)現在、様々な自粛要請の解除が噂されています。新しい生活様式なるものが具体的にどうなのか?は別として、新たなステージが始まろうとしています。

私どもの歯科医院では定期健診を最重要視してきました。

しかしこの数か月間、自らの判断で健診を延期された方、こちらから健診の延期をお勧めした方で、アポイントは激減しました。その結果、一日に診療する患者さんの数は三分の一程度になりました。

アポイントに余裕ができたため、徹底的な感染予防対策を考え直すことができました。歯科においてスタンダードプリコーション(標準的な感染予防対策)を実行することは大変難しいのですが、インチョー自身では満足のいける対策ができました。

歯科衛生士は時間に余裕ができたので、院内研修を強化しています。予約の調整を行いまとまった空き時間を確保して、インチョーも参加する定期的な研修を行っています。コロナで受診される方が減った今こそ、歯科衛生士のスキルを上げる良い機会だととらえています。

患者さんが少ないこの時期にどれだけ良い蓄えができるか、を肝に銘じて頑張っています。

まだまだ警戒が必要ですが、皆さん、もう少しの辛抱です。

あとちょっとで笑顔で皆さんにお会いできる日がやって来ます。

 
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2020年04月30日
新型コロナ考 歯周病でお悩みの皆様へ
新型コロナ感染症の拡大にともなって緊急事態宣言が発令されました。本日(4月30日)現在、緊急事態の延長は避けられない状態となっており、来月5月も同様な生活が続くものと思われます。

マスコミでも報道されているとおり、全国の歯科医院が今、患者さんの「受診控え」という事態に直面しています。確かに歯科治療は予約制ですので治療の進め方をコントロールしやすい面があり、不急の歯科治療を延期することは可能です。インチョーも一部の方には定期健診の延期をご提案させていただきました。

不要の歯科治療はありませんが、問題はどこまで延期できるのか?

特にインチョーが専門とする歯周病は元々症状の少ない病気ですので、みなさんの自己判断で治療を延期、中止することは危険です。

日本歯科医師会も、日本歯周病学会も、厚労省もココは明らかにしていません。大変難しい問題ですが、インチョーの個人的な見解と断って表明させていただきます。

1.一般の方へ「ステイホームでうちで磨こう!」
歯周病治療の基本は「セルフコントロール」ご自身で歯ブラシやその他の器具で磨くことです。ステイホームで時間に余裕のできた方、ぜひ歯みがきの時間を増やしてみましょう。歯ブラシしか使っていない方、デンタルフロスや歯間ブラシも使ってみませんか?お口スッキリで過ごしましょう。

2.全身的な持病のある方、ご高齢の方「ステイホームでもっと磨こう!」「コロナが収まりかけたら歯科医院へ行こう!」
歯周病が全身の健康に与える影響は、糖尿病や脳心臓血管障害などの持病がある方、あるいは高齢者になるほど大きくなります。こういった方は新型コロナ感染症にいったん感染しても重症化することが知られています。インチョーもこういった方で重症の歯周病をお持ちの方に対して大変心配しています。でも、緊急事態宣言下の今はステイホームです。そのかわり、もっと磨きましょう。歯間ブラシは必須です。コロナが終息しかけたら、歯科医院を必ず受診しましょう。

3.やっぱり気になる方「歯科医院を受診しましょう!」
歯周病を進行させる要素のひとつに精神的なストレスがあります。コロナでさんざんストレスがかかっている上に、自分のお口も気になるわ・・・ではたまったものではありません。今、歯科医院はどこも新型コロナ対策に躍起になっています。今日現在、歯科医院で新型コロナウイルスが感染した例は日本全国で報告されていません。歯科受診はマスコミで騒がれているほど危険ではありません。歯科医院を受診してください。

4.喫煙者の方「ここでも言われますが、禁煙しましょう」
いろんな場面で禁煙、禁煙と言われていますが、新型コロナも喫煙者の重症化率、死亡率は高くなっています。肺炎ですからそりゃあタバコはダメでしょう。歯周病も喫煙によってひどくなるわ、治らないわ、でタバコは歯周病専門医の敵です。



 
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2018年12月06日
Any way the wind blows…
映画、ボヘミアン・ラプソディが大ヒットらしいですね。

インチョーもクイーン世代です。

Bohemian Rhapsodyが入ったアルバム「オペラ座の夜」の発売は中学生でした。
当時は洋楽のバンドはアイドルブームにのっかていました。クイーンもどちらかといえばアイドル系のバンドとして女の子に注目されるグループという位置づけでした。フレディマーキュリーのいったいどこがアイドルなんだか?ですが。

オペラ座の夜は、本当に擦り切れるほど聞きました。
もちろん当時はLPレコード。しかもインチョーの当時のレコードプレーヤーは手動でしたので、針を自分で落として、挙げて。
B面最後から2曲目のBohemian Rhapsodyを聴いて感動にひたってたら、そのあとのGod Save the Queenはあっという間で終わってしまいます。急いで針を挙げなないとスピーカーはブッチッ、ブッチッと鳴り出していました。

紙ジャケットのLPレコードも最近見直されているようですが、確かに当時は音楽聴くのも手順があってそれはそれで良い時代でしたね。


 
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2018年08月04日
口腔衛生学会雑誌7月号に論文が掲載されました!

 インチョーは大学に長く在籍していましたので、過去には英語で書いた論文も含めて様々な学術論文を発表してきました。昨年まで、神戸市歯科医師会で幼児歯科検診のお世話などの仕事をやっていた関係で、神戸市の3歳時のむし歯に関する論文を書きました。

 

 昨年夏からウンウン唸りながら論文をまとめて、日本口腔衛生学会雑誌という学術誌に10月末に投稿。その後査読という作業が入って、今年3月に受理(これでOKですよ!という知らせ)が送られてきました。

 

 学術論文には「査読(さどく)」という作業がはいります。これはその道のプロが論文にいちゃもん(貴重なご意見)をつけてきて、それに対して反論したり、「おっしゃるとうりでございます」と修正していく作業です。さすがに誰でも論文を書けば載っけてくれる訳ではないのです。

 

 インチョーの専門は歯周病と矯正歯科ですので、子どものむし歯に関する研究は素人とは申しませんが専門外です。さらに今回は神戸市の子どものむし歯を統計を使ってどれだけ減っているか?などを調べたものですので、統計学に弱いインチョーとしては大変でした。

 

 しかも口腔衛生学会雑誌は、こっちが数ヶ月かかってまとめた論文に対する査読の答えが、なんと2週間で返ってきました。電光石火のスピード!!

 

 そしてこれをチンタラ数ヶ月かけて修正して、再度提出すると、また2週間で返答が!

 

 これを数回繰り返して、やっと受理されました。難関の統計学では、岡山大学医学部の公衆衛生学の先生に助けていただきました。この先生はその道のプロ!この方もさすがに仕事が速い!

 

 印刷されたらほんの数ページの論文ですが、かなりの苦労がありました。


 
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2018年06月20日
サッカーは11人でするものですね
FIFA ワールドカップ 日本✖コロンビア戦、勝利おめでとうございます!!

サッカーはやっぱり11人でするものですね。
11対10ではさすがのコロンビアもなすすべなかった感じ。特に後半は安定した戦い方でした。
いままでの日本ではここで点が取れないことが多かったのですが、半端ない大迫が見事にゴール!

すばらしい一戦でした。

NHKの中継で解説の岡田武史元監督が西野朗監督を感慨深くねぎらっていたのに感動しました。

 
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2018年06月06日
歯科医師はAI(人工知能)に仕事を奪われるか?
 少し前になりますが、週刊誌にAIの進歩によって給料が「下がる仕事」「上がる仕事」ランキングという特集がありました。
 それによると歯科医師は給料が下がる仕事の第1位にランキングされていました。

 歯科医師の仕事は本当にAIにとって代わられるのでしょうか?

 確かに将来医者や薬剤師など多くの医療関係の仕事がAIにとって代わられるのは事実です。
 特に様々な検査をして病気を診断する、それに対して適切なお薬を出すというような内科医の仕事はAIの得意分野です。
 また高感度のセンサーを搭載した優秀なロボットの出現で、繊細な技術をもったロボット外科手術が可能となるでしょう。ゴッドハンドを持つ外科医と同じ手術がどこでも受けられることになる可能性があります。

 ただ、歯科の世界ではどうでしょう?

 歯科の病気はむし歯と歯周病というふたつの病気がメインで、いわゆる診断名をつけて、薬を処方するという仕事はほとんどありません。

 毎日の仕事は小さな外科手術の連続ですので、優秀なロボットの出現は期待できます。つまりロボットが歯を削ったり、根っこの治療してくれる時代が来るかもしれません。
 実際に冷たい粘土みたいなもので歯型をとって、石膏で模型を作って、金属を鋳造して被せ物を作る、という過程では新技術が開発されました。精密な画像センサーで歯型を読み取って、画像処理をして、セラミックの塊を削り出して被せ物を作る技術です。

 問題はコストなんですよね。

 ガンや心臓病など命に関わる病気に対しては、新しい薬や治療技術、器械が開発され続けています。しかし、街の歯科医院で行われる歯科治療に、優秀なロボットが設置される時代がくるのでしょうか。特に、日本の歯科の保険治療は技術に対する評価が低い、つまり「安い」ことが最大の問題です。

 結局、その週刊誌の記事でランキングのトップになった理由は、「歯科医院は全国に多すぎて淘汰必至」というものでした。
 これって議論のすり替えじゃない?



 
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